多肉植物　グラプトペタルム　朧月

基本情報
2021年1月9日～　葉挿しスタート
2022年4月13日～　写真2点　花芽の様子
使用資材等

基本情報

朧月　グラプトペタルム属

別名：パラグアイエンセ（学名）、石蓮花等、ゴーストプラント等

メキシコ原産の兎に角丈夫で成長も早く葉挿し成功率も高く増えやすい無敵感のある子。葉は肉厚で成長点付近は船底型になっててちょっと凝った造形になっているけど古い下葉の方はのぺっとしていてわっち的にはイマイチ。木立ちしやすい性質があるけれど特別徒長し易いわけではないので成長点付近のロゼットは大体整っている。この特徴を生かしてビヨンビヨンと葉を落とした茎を幾つも伸ばした株姿に仕立てると結構見応えがあって良い感じ。ビヨンビヨンさせるのが嫌なら挿し芽もできるので形の整った所のちょっと下辺りでカットして挿し芽にすれば形も整うし頭がなくなった方も子吹いて増える。

花茎は上に向いて伸びるとかじゃなくて出ると決めた位置から一直線に伸びてる感じの猪突猛進と言った感じ。太さは普通くらい。花茎に付く葉は思ったより小さくお飾りみたいな感じがする。花は花茎の先で枝分かれしてそれぞれ枝先で1花づつ付いている。花は白く星型、雌しべ（？）5本に雄しべが10本。若干の毒々しさを感じる造形で好き嫌いが分かれそうな気がする。蕾はイチゴとスターフルーツを足して2で割ったような形状で割りと好みのタイプ。

雨ざらしで結構日が強く当たる場所に遮光もせずに置きっぱなしにしているけど元気に育ってくれている。水はけの良い土に植え付けてやれば後は適当に放置しているだけでも勝手にある程度は育ってくれそう。

普及率が高くて色んな名前で出回っていたりする。中には食べることを目的に選抜されたグラパラリーフ（葉りんご）なんてものもあったりする。こちらは多肉植物には珍しい種苗法で守られた登録品種なので勝手に増やしたり売ったりすると法に触れちゃうので注意が必要。

薬草（整腸作用や二日酔いなんかに効果があるらしい）として食べられていたりもしてる子なのでこの子に関してはオルトランなどの農薬は使用せずに育てていて、たまに実際に食べたりもしている。味はリンゴ酸とかが含まれているので酸っぱい。ただ感じる味としては酸味ってだけでハッキリとした酸味とかではない。食感も葉の皮の所はパリッとしているけど中はスポンジを噛んでる感じで、味、食感共にあまり好みではなく美味しいとは感じない。食用にもと言った所であくまで食べれるってだけって感じ。今の世の中美味しいものが当たり前になっちゃってる感があるから仕方ないね。ただ、この酸味は食べる時間帯によって差があって朝食べると酸っぱい夕方食べるとそれがボケた感じになるなどある。これは多肉植物のCAM型光合成ってちょっと変わった光合成のやり方が関係している。この事を利用してこの子を一つの指標作物として食べてその味でその環境を評価することも出来ると思うのでそんな使い方も面白いんじゃないかと思ったりもする。もちろんもっと効果的で効率的な環境評価方法なんていっぱいあるだろうからお遊びの一つとしてのお話。この子は増えやすいし強いからなんか鑑賞以外にも使い道がないかなぁとそんな事を考えたりもする。

生育タイプ：春秋タイプ

生育適温：13～28度（仮）

耐寒気温：-1度（仮）取り敢えず-1.5℃は耐えてくれた

日照：7/10（仮）建物東側のベランダの特に日の日当たりの良いところに遮光もせずに置いているけど元気

水分要求度：3/10（仮）特に水やりをせずに雨ざらしにしているけれど、下葉が枯れ落ちることはあっても特に問題はなく育ってくれている

肥料要求度：3/10（仮）少しは有ったほうがいい気がする。少なすぎると下葉が枯れ落ちるペースが早くなる気がする。

2021年1月9日～　葉挿しスタート

葉7枚からの葉挿しでスタート。育苗箱に鹿沼土の微粒だけを敷き詰めてそこに葉の株元の方だけ土が被る程度に横向きに挿した。根が出てくるまで水をやらずになるべく暖かく明るいところで管理。根が出てからはさっと水をやる、5日ほどおく、またさっと水をやるのを繰り返した。芽が出てからも水やりは同じように管理したが、置き場所は春の間までは日の当たるところに移した。

2週間程度で発根と発芽を確認し、水を吸いだしたなと感じだしてからの成長が早く結構密に挿していたので周りに挿していた子とのバランスが悪くなってきたので移植することにした。成長が早かったので5株はスリット鉢の6号にまとめて植え付け、残り2株はそれぞれ6cm黒ポリポットに植え付けた。

作業内容：植え替え7株　7株育苗箱➡5株スリット鉢6号（モスグリーン）、２株６cm黒ポリポット×2

ピンセットで周りの土をほぐしながら株を掘りとって軽く土を落とした後にそれぞれの鉢に植え付け。

鉢：スリット鉢6号（モスグリーン）、6cm黒スリットポット

土：スリット鉢6号は鉢下半分までボラ土中粒と小粒を半々で混ぜたものを敷き詰めてその上に基本用土（育成）を鉢いっぱいに入れた。6cm黒ポリポットの方は全量小苗用土を使用し鉢いっぱいまで入れた。

肥料：無し

使用薬剤等：無し

その後置き場所を建物東側のベランダに移し、スリット鉢6号の方は日がよく当たり常に雨ざらしになるところに置き水やりはほぼ雨任せで晴れが続いて乾きすぎている感がある時のみ他の子に水やりしたオマケにチョロっと水やりをする程度でほぼ放任、6cm黒ポリポットに植え付けた方は軒下の雨が振込はするけれど風向きによっては雨に当たらない場所に置き、乾きすぎる時は時々水やりをすることにした。

6cm黒ポリポットに植え付けた方は鉢サイズなりの成長。スリット鉢6号に植え付けた方はどんどん大きくなって子株も吹いてきたので5月にマイガーデンベジフルを2つまみほど鉢中心に撒いた。

2022年4月13日～　写真2点　花芽の様子

途中の写真とか全然撮ってないしほぼ放置でこんな感じになった。成長点付近は割と可愛いのに下葉の方はのぺっとしていてあんまり好みじゃない。花茎は上に向いて伸びるとかじゃなくて出ると決めた位置から一直線に伸びてる感じの猪突猛進と言った感じ。太さは普通くらい。花茎に付く葉は思ったより小さくお飾りみたいな感じがする。多分元気の良い本体から栄養は摂れば良いじゃんぐらいに思っているんだと思う。潔い。