先日初めての収獲を迎えた我が家のイチジク
1つ収穫すると次々と熟していって既に5つ収獲できました
イチジクの名前の由来が一日に1つ熟すから1熟→イチジク
という説があるのも納得できる熟しっぷりです
あんなに熟してくれなかったのが嘘のよう!
テンション上がりますね。
しかし、問題点も在るのです。
イチジクの生育はざっくり言うと
春の後半から枝がどんどん伸びてきて、その枝の節から葉っぱと
ちっこいイチジクみたいなのがワンセットで付いていきます
それが秋ぐらいまで続きます
そのちっこいイチジクが夏~秋の終わりぐらいまでかけて大きくなって熟れていくわけです
だけど、夏真っ盛りのうちは秋果専用品種はあんまり大きくなったり熟れたりはしません
秋果専用と言うだけあって秋頃の気候の中で大きくなり熟れていくわけです
ですが、今年の夏は暑さがしつこい!
暑さに弱いわっちにはホント勘弁してほしい暑さがつい最近まで続いたのです
すると、やっぱりイチジクさんもこの暑い中に実を大きくするなんてやってられるか!と
体力温存モードでいたのか、中々実が大きくなってくれません
そして、待ちに待った秋っぽい雰囲気がようやく出てきて
イチジクさんも、おぉ、これなら実を大きくしたるわ。
と実に力を振り分けてくれるようになってくれたお陰で
やっとこさ最近になって初収穫を迎えるに至ったわけなのですが
ナニコレ?急に、いきなり、寒くね?夜とかホントいきなり寒い
あんまり寒くなると今度はイチジクさん休眠モードになるのです
流石にまだ大丈夫ですが、まだ大きくすらなっていない
ちっこい実がいっぱい付いているのです
イチジクさんが休眠モードになるまでにこのちっこい子たち
ホントにわっちのお口に入れる所までいけるの?
という勘弁していただきたい状況なのです。
この所、春と秋の存在感が無くなってきた気がします
安っすいサンドイッチに入っているハムみたいです
この安っすいサンドイッチ型気候のせいでピンチなまだ小さな実たちを救うべく
なにか良い手は無いかと調べた所
探せば在るもんです。ありました。
その名もオイリング。
やり方も簡単で、イチジクのヘソみたいになっている所に植物油をポタリと1、2滴流し込んでやるだけ。
これで熟すのが1週間程度早まるのだそうです。
ただし、この処理をやるタイミングがキモのようで
ヘソの周りが少し色づいてきた辺りでやるのだそうです
早すぎても遅すぎてもあまりよろしくないそうです。
と、言うのもこの処理では熟期は早まるのですが、
普通に成熟させるより実が大きくなるというわけではないからだそうです
少々面倒くさいですが、まぁこれも経験。いよいよ間に合わないなと思ったら
挑戦してみようと思います。
しかし、なんでヘソに油垂らしたらそんな事になるのか?
なんでも、この処理を行うのに適したタイミングのイチジクの実は
既にその時に「何だったらいつでも成熟できる」ってスタンバってる状態で
スタートさえかけてもらえばいつでも成熟を始められるのだそうです
そのスタートを人工的にやる方法がヘソに油ポタリなわけです
植物油に含まれるオレイン酸という成分が分解されてエチレンという植物ホルモンになって
その作用で熟期が早まるんだそうです
リンゴとキウイやアボカドなんかを一緒に袋に入れておくと美味しくなるとかいうのも
このエチレンの作用で成熟が進むからなのだそうです
いやー近代科学ってすげーなー。
などと思っていたら、なんとこの技術紀元前3世紀のギリシャ時代には既にあった技術なのだそうです
なんでこんな事に気づけるん?昔の人、訳分からん。引くわー。
以上、昔の人はチョイチョイ何でそれに気づけたか分からなくて現代人を引かせるって話でした。